ラゾーナ川崎のフードコート

フードコートらしからぬフードコートが昨今ブームになっているらしい。
特にここ数年、個性的なフードコートを売りにした駅直結型の商業施設が続々とオープンしている。
東京メトロが初めて手がけたという表参道駅のエチカ、六本木ヒルズに巻けない規模と機能を兼ね備えた東京ミッドタウン、川崎駅直結のアミューズメント施設、ラゾーナ川崎
こうした新しいライフスタイルを提案する施設のフードコートは、これまでとは一味も二味も違う店舗やメニューを並べている。
買い物ついでにちょっと立ち寄って軽くランチタイムやティータイムを取る。
そのため、あくまでもファーストフードが主流の軽食コーナーで、速く安く一人でも家族連れでも気軽に好みのジャンルの料理が食べられる。
中華と言えばラーメンにチャーハン、洋食と言えばカレーライスにハンバーガー、和食と言えばたこ焼に焼きそば。
その代わりに、嘗てはどこへ行ってもあったはずのたこ焼や焼きそばが見あたらないし、値段もそうしたファーストフードに比べると、少し高めのような気がする。
特に週末、家族でショッピングに出かけた時などは、昼ご飯を済ませて帰ると楽だし、気軽に外食をする大きなきっかけにもなっていた。

フードコートでは味以外のものを追求するのが無難、これが私のフードコートに対する考え方だった。
何もわざわざスーパーへカレーやラーメンやたこ焼を食べに行っていた訳ではない。
しかし、今は根本からして違っていて、そこにいいフードコートがあるからその商業施設に行くと言う人も少なくないのだ。
ようするに、食事に行ったついでに買い物したり映画を観たりする。
そこで、どこの商業施設でも一流のフードプロデューサーを招き入れ、店舗やメニューばかりか、内装やシステムにまでとことん拘っている。
今や全国各地の有名店が軒を連ねているフードコートも珍しくなくなった。
確かに、こうした子供たちの大好きなメニューこそがフードコートの定番メニューだったのだ。
他にも佐世保バーガーのショップがあったり、あの陳健一さんの親戚で麻婆豆腐を考えた陳おばあちゃんのお店があったり、タイ料理屋韓国料理のお店もある。
いずれも地元で人気のラーメン屋さんがフードコート内に店を出しているのだ。
それでもあくまでもそこはフードコート、胃袋と財布さえ頑張ってくれれば、半日ほどで世界の味覚を食べ歩き出来るのだ。
それがフードコートの最大の特徴で、親は今イチだと思っても、子供たちはみんな大喜びだった。

フードコート巡りをするだけで日本グルメ紀行が出来る、そう行っても決して過言ではない位、フードコートというゾーンを侮ってはいけない時代に来ているのだ。