発芽玄米の栄養

発芽玄米が我が家のご飯に潜り込むようになって半年、発芽玄米でダイエットをしたいという妻の念願は、残念ながら今のところ大きくは叶っていまいような気がする。
この発芽玄米、随分奥深いお米ではありそうだが、人気の食品とあって、ブログやサイトでも、その情報は安易に入手出来るのが嬉しい。
まさに恐るべし発芽玄米と言ったところだが、ちゃんと落とし穴はあった。
道連れとなっている自分自身の体内にも、どことなく発芽玄米のパワーが乗り移ってきた事を感じる。
ただし、この玄米と発芽玄米は同じ玄米であっても違う玄米のようだ。
まあ、玄米が体にいいお米である事は、今更ながら発見された事ではない。

発芽玄米は、玄米を水中で生育させ、1ミリ程度芽を出させた状態で食される。
つまり、完全に眠り込んでしまっている玄米とは異なり、起きて発育しようとしている状態の発芽玄米は、育ち盛りの子供と同じで、豊富な栄養素を含んでいるのだ。
それが発芽玄米になると更に白米の6倍ほどになり、他の主な栄養素、ビタミンやカルシウムについても同じ事が言えるのだ。

発芽玄米の栄養価は玄米を上回り、白米に大きく溝を空けている事は事実だが、そんな発芽玄米と白米を比較すると、カロリーが殆ど変わらない事に驚く。
痩せなくても太らないという事は、多少なりともダイエット効果が出ているという事なのではないだろうか。
因みに、マグネシウムなら約5倍、カリウムなら約2.8倍、カルシウムなら約1.5倍、そして、ビタミンEにおいては約5.5倍にも増加する。
運動能力や集中力が上がり、疲労感が少なくなったような気がするのだ。
ただ、発芽玄米について調べると、必ず戸言っていいほどギャバという言葉にお目にかかる。
このギャバアミノ酸の一種で、中性脂肪を燃やし、代謝をよくする働きを担っている、我々の体内では非常に重要な栄養素だ。
肝機能の働きも高めるので、どうやら発芽玄米を食べるようになって、疲労回復が早くなったのは、その辺りに秘密があると思われる。
これからは暇を見付けてはブログやサイトを読み、発芽玄米についての研究をしていきたいと思っている。
そう、うちの妻のように、発芽玄米がダイエット食品だと思い込んでいる人には、ややショックな現実だろう。
加えて、あれだけの食物繊維とビタミンを含んでいるのだから、便秘も解消され、急激には痩せなくても太りにくい体質にはなりそうな気はする