白ゴマ油の生搾り

ブランド品に身を包んだ中年のマダム3人組が、市営バスに乗っていたのもちょっと不思議だったけど、あの会話の内容はもっと不思議。
私なんかは、あの色と香りがあるから好きなんだけど、あの色と香りは、焙煎の温度や時間によって決まって来るんですね。
だから、国内で作られているゴマ油の殆どは白ごま、それも、インドや中国から輸入された白ごまから搾取された油です。
何故なら、黒ゴマは皮がとても固くて沢山の油を絞り出す事は難しいんですよ。
なので、本当に希少価値を求めるのであれば、やはり国産の黒ゴマで作った国産油に限るでしょうね。
ただ、白ゴマ油が体にいいのは確かですし、同じ白ごまから作られた油でも、生搾りのものは、そこそこ高級品です。

ゴマ油には、基本的に焙煎物と生搾り物があって、一般にスーパーなどでよく見掛ける茶褐色のゴマ油は、大体が焙煎物です。
焙煎物というのは、一旦高温で焙煎してから圧搾したゴマ油の事で、色や香りがとても香ばしいのが特徴です。
一方、低温で長時間じっくり焙煎された油は、まだ透明感の残る琥珀色をしていて、ナッツのようなちょっと甘い香りがするそうです。
それを言うなら、生搾りゴマ油に限るわよねぇ、じゃないのって思ってしまいました。
油は美と健康の大敵という考え方はもう古い、これからは、白ゴマ油で美容と健康を維持する時代なのかも知れませんね。
また、うがいにつかったり、綿棒で花の中に塗ったりすると、粘膜の免疫力が強化され、風邪や花粉症などの予防にも繋がるとか・・・。

ゴマ油の中でも、その製法としては最も高級とされる太白白ゴマ油は、ゴマを一切火にかけていませんから、無色透明で、味も色もすっきりしています。
黒ゴマから作る油や焙煎物に比べ、軽くて味が柔らかいため、肌に優しく、そのまま飲む事も出来ると言われているんですね。
ゴマ油を手で全身の皮膚にすり込むと、直接体内に浸透し、美肌効果や血行改善などを促してくれるそうですよ。
そして、ゴマを炒らずに生のまま圧搾して作る油があります。
それに加え、美容関連のブログやサイトにも沢山取り上げられるようになっているんですね。
これらの効能には、どうやら、ごまの中に含まれているゴマリグナンという成分が深く関わっているらしく、最近は特に医学界からも美容界からも注目を集めていると言います。
この低温で焙煎された物を低温焙煎ゴマ油というらしんだけど、残念ながら、私は多分まだ、その香りをじっくり楽しんだ事はないのではないかと思います