セサミオイル風味のキムチ鍋

例えばキムチ鍋、暑い時にそんな熱い話をするなと言われそうですが、熱い時だからこそキムチ鍋でスタミナを付けるという策戦もありでしょう。
けれど、時にはセサミオイルで炒める事によってうまみが閉じ込められるレシピもあるんですよね。
よく麻婆豆腐や野菜炒めなどでも、仕上げに鍋の縁から回し入れ、香りを付けるとともに、うまみをギューッと閉じ込めます。
そう思った私は、マスターに頼んで作り方を教えてもらう事にしました。
特に、セサミオイルの香り漂う激カラのキムチ鍋は、今の時期には最高ですよ。
ただ、暑い時に熱い物は中々箸が進みにくいじゃないですか、なので、セサミオイルの風味があれば、食欲も湧いて来るというものではないかと思います。
実はこのキムチ鍋、私がよく行く会社の近所の居酒屋さんの人気メニューなんですよ。
しかも、このセサミオイル風味のキムチ鍋は、冬より夏の方がずっとよくオーダーされるそうですよ。
なんだ、わざわざ余計な時間とお金を使わなくても、家でパソコンの前で勉強出来たんじゃないっていう気はしましたが、まあ、今更言っても仕方がありません。セサミオイルは炒め油として使うよりも、調味料として使う方がいい、ヘルシー志向の高まる昨今、よくこんな風に言われます。
でも、その居酒屋さんでも売れ筋メニューとなっているセサミオイル風味のキムチ鍋。
まあ確かに、セサミオイルは酸化しやすい油ですから、なるべく加熱時間を減らす事はとてもいい事でしょう。
ところが、「なに、このセサミオイル風味のキムチ鍋の作り方が知りたいの」と言ってくれたマスター。
でも、教えるも何もないって言うんですよね、余りにも簡単すぎて・・・。
だとすれば、恐らく焙煎物だろうけど、ちょっといい焙煎油、どこのメーカーが出しているなんていう油なんだろう。
実はこのセサミオイルで具材を炒めてから作るキムチ鍋の調理法、調べてみると、いろいろなブログやサイトにも紹介されていました。
実は私、特別なセサミオイルを仕上げに掛けているのではないかとずっと思っていました。
正直、私も聞いてビックリ、おっしゃる通り、今思えば、わざわざ習いに行くほどでもなかったのかも知れません。
今回、このキムチ鍋のレシピを探る目的の一つには、本当に美味しい焙煎セサミオイルを探し出す事にもありました。
けれど、実際には油の品質には特別拘っていらっしゃらなくて、仕上げに使って居る訳でもないという事が判明。
な・なんと、それどころか、そのキムチ鍋では、下ごしらえの段階でセサミオイルが使われていたのであります。
そして、その肉とキムチを炒める時の炒め油としてセサミオイルを使っていらっしゃったのです。

セサミオイル風味のキムチ鍋の決め手となっている香り。