価格で考えるLED電球

確かに、一昔前までのLED電球は、最低でも7,000円位していましたから、正直一般家庭で使うような照明ではありませんでした。
いくら省エネになるとは言え、元を取るまでには何年かかるやらといった感じ。
夏のボーナスの使い道が海外旅行や大型家電の買い換えではなく、照明器具の買い換えとは、なんとも世知辛い世の中になったものではありますね。
小さな豆電球で目を凝らして本を読むのが当たり前だった時代ならともかく、今の時代、節約になるのならそれでもいいと思える消費者が、一体全体何割位いる事でしょう。
とは言え、白熱電球が100円前後で売られている事を考えれば、まだまだLED電球はエクスペンシブな照明です。

LED電球が家電量販店に堂々と並ぶようになったのは、去年位からではないだろうかと思います。
メーカー同士の競争が本格的に進み、LED電球の価格は大幅に下がって来ました。
となると、LED電球も考え物で、うまくいけば5年以内に元が取れる事も大いに考えられます。
ちょうど1年ほど前に比べると、半額以下に下がっている製品も珍しくありません。
勿論種類や大きさ、明るさなどによって異なりますが、最近では2,000円を切るものもありますものね。
そんなこんなでLED電球は、家電製品のパイロットランプや液晶ディスプレーの照明、そして信号機というように、長年使用用途が限られていましたよね。
少なくとも10倍から20倍の価格になる訳で、家中の照明を全て取り替えるとなると、一大イベントになりそうですね。
同じワット数の電球に取り替えたつもりでも、なんだこの部屋、やけに暗いじゃないかってな事になる訳です。

LED電球は今が買い時、そんな経済ジャーナリストの声も聞かれる昨今、この節電辞令は、私たち消費者の背中を押してくれるものと言えるでしょう。
さらに、消費電力の面でも、大幅にコスト削減出来るLED電球、夏のボーナスの生きた使い道としては、決して悪くないのではないかと私は思いますね。
それこそ、価格に見合った満足度の得られるLED電球を購入するためには、事前調査は重要。
ただ、従来の蛍光灯や白熱電球に比べ、選択肢が多く、選び方が難しいのが難点です。
自宅にある照明器具の構造や用途、そして電球そのものについて、しっかり学習しておく必要性があります。
せっかく高いお金を出して次世代の照明と言われるLED電球を買っても、大昔の暮らしのようになってしまってはなんの意味もありません