モダンこたつ

それがどうでしょう、気が付けばいつしか、そんな赤や白の光を発するヒーターがすっかりコンパクトになっちゃって、殆ど目立たなくなってしまったではありませんか。
とは言え、室町時代から寺社や武家を中心に、いろりの上にやぐらを組んだ形のこたつというのが普及していたそうです。
その後、江戸時代には、今のような移動が可能な置き型も登場したとか・・・。
という事は、こたつはストーブやファンヒーターなどとは違って、日本古来の暖房器具であると言っても過言ではないと思うんですよね。
特に掘りごたつについては、そう言い切ってもいいでしょう。
となると、どうなんでしょうね、最近流行りの「モダンこたつ」などという表現。
そもそもモダンというのは、近代からずっと続く比較的新しい雰囲気というニアンスの表現、早い話、現代風という事じゃないですか。
だとしたら、こたつがモダンインテリアであるというのはちょっと納得出来ないような気もしないでもありませんよね。

こたつと言えば四角くて、天板を裏返すと麻雀が出来るもの、そんなイメージはもう古いのが現実。こたつは元々中国から僧侶が日本に持ち込んだものなのだそうですね。

こたつそのものの基本的な構造は昔ながらの古き良き日本の暖房器具であり、冬の風物とも言えます。
という事で、今や電化製品ではなく、すっかりインテリアの仲間入りをした炬燵。
つまり、赤外線ヒーターを使ったこたつがモダンごたつだった時代もあった訳です。
そうです、今ではすっかりホームごたつとして主流となった家具調こたつの登場です。
ただ、デザインや形状を指してモダンと称するのであれば、まあ納得です。
今は長方形で、足腰や天板のしっかりした家具調炬燵がモダンこたつとしてもてはやされています。
むしろ、今はどこの大手家電メーカーもこたつを製造しておらず、実際に作っているのは、もっぱら中小企業ばかりなのだそうです。
そのお陰で、そうした家具調ごたつは、暖卓として、インテリア業界でも取り扱われるようになりました。
その先駆けとなったのが赤外線ヒーターを使った電気ごたつなるもので、長年ホームごたつという愛称で親しまれて来ました。
関連のブログやサイトで、今どきのモダンこたつというのを探して見る必要性がありそうですね