防災マップとハザードマップ

ハザードマップも防災マップのどちらも、災害時の住民の安全な避難を支援するものであることに変わりなく、共通しています。
一口に防災マップと言っても色々あり、火山マップ、洪水マップなど、色々な種類があります。
視覚的に理解しやすいのが防災マップの良いところで、時に、ハザードマップと呼ばれることがあります。
そして、災害時に向けた事前の備えを取るよう働きかける役目が防災マップにはあり、必要な情報が1枚の地図にまとめられています。

防災マップは、1980年代から、政府の推進策に基づいて作られていて、地方自治体が主として作成しています。
そのために、政府は、防災マップを作成するのに役立つ、活用事例集の配布などを積極的に行っています。
地震による津波を想定した防災マップもあり、海岸線のある市区町村のすべてにおいて、作成されています。
内閣府農林水産省国土交通省が連携して、市区町村に対して、防災マップを作成するよう推進しています。
被害軽減に向けた住民の具体的な行動に結びつけていくという重要な役割が防災マップにはあります。
住民に地域の防災に関する正しい知識や情報を提供するのが防災マップの目的で、防災意識を向上させる役割があります。

防災マップがハザードマップと少し異なるのは、単に被害が発生するかの予測図ではなく、避難場所や経路などが書き込まれているところです。
ただ、いろんな自治体発行の防災マップを見ていると、ハザードマップとごっちゃになっているものがたくさんあります。
ハザードマップは、あくまで一次作業の結果で、それに二次的な作業を加えたのが防災マップと言えます。
ハザードマップは、防災マップと同様、地域住民の防災意識の啓発や、避難対策への活用を推進するツールです。