衣替えの時期

日本は四季がはっきりしている国ですので、衣替えをするということは、その季節の移り変わりを実感することができるということにもなります。
このふたつの月の一日を、衣替えとしているところが多いのです。
昔と今では天候にも違いがありますので、衣替えがもつ意味も少しずつ変わってきているということになるのかもしれません。
だから、6月は「衣替えの月」と言われているのでしょう。
西日本だと、10月になってもまだまだ暑い日があるので、衣替えがあったとしても、着替えを強制することがないのだそうです。
これまで、暑い日もあったのに、10月になるととたんに肌寒くなり、ジャケットを着ることも増えるので、この月を衣替えとしているのかもしれませんね。
いずれにせよ、この二つの時期をきっかけに衣替えは行われますので、両方の月になると「季節が変わったんだな」と思うことが増えるかもしれません。
衣替えにも歴史があり、どんどん変遷してきていることが解ります。
特に西日本になると、衣替えの季節になったとしても、学校ではっきりと日にちは決めていないということも多いとか。
でも、実はこの6月と10月の衣替えを迎えても、はっきりとした衣装がえをしない地域と言うものも存在するそうです。
最近は、東北でも衣替えの日にちをはっきり決めないことがあるとか。
6月は、一般的に「暑い日が多くなる月」と言うこともあるので、だから衣替えの月として決められたのかもしれません。

衣替えは、それでも一年の中でささやかな行事のひとつ。
衣替えをすることによって何が変わるというわけではありませんが、季節のうつりかわりを実感することができる行事として、これからも大切にされていくでしょう。
衣替えの時期は、色々なことの目安としても利用されているのです。
さらに10月の衣替えですが、10月は秋から冬にかけて大きく気候が変化します。
衣替えは、日本において季節を実感することができる行事として、定番化していくことでしょう。