衣替えとは

衣替えとは、季節の変わり目に服装を変えることを言います。
衣替えは、日本人にとって「季節が変わったんだ」と言うことを感じるもの。
衣替えの日にあわせて着替えができるように、日本人は衣装の整理をしますし、その日にきちんと着替えをすることができるように、洋服の準備をします。
なぜ、「衣替え」というイベントが出来たのでしょう。

衣替えには、きちんとした歴史があると言われています。
当初は「更衣」と呼ばれていましたが、天皇の身の回りのお世話をする女官と同じ呼び名だったために、「衣替え」になったとも言われています。
平安時代には、貴族の男女は季節によって衣装をかえていましたので、衣替えと言うイベントが定着することも、当たり前だったのかもしれません。
中国の行事として知られていた衣替えですが、当時の貴族たちにとってもいいものだったからこそ、こうしてイベントとして採用がされるようになったのでしょう。
平安時代になると、海外の文化がさかんに日本に入ってくるようになり、そのひとつが「衣替えだった」と言うことになりますね。

衣替えについて調べてみると、そこには成り立ちがあることが解ります。
長袖から半そでに衣替えをしたり、逆があったり、私たちにとって重要な意味を持つもの。
つまり、衣替えにあわせて、部屋の中のすべてを変えることになります。
さらに、江戸時代になると衣替えも本格化。
現代は年に二回の衣替えがあるのが一般的ですが、江戸時代にはなんと四回も衣替えを行っていたといわれ、それも公式なものだったというから驚きます。
江戸時代になると、貴族だけでなく町民にも衣替えが広まったことも、この時代の衣替えの大きな特徴です。
ここまでくると、衣替えは日本の伝統行事といえるのかもしれません